ANAマイレージクラブ(AMC)は、ANA便やスターアライアンス加盟航空会社の搭乗、クレジットカード、提携サービスでマイルを貯めて使えるプログラムです。 一方で、ANAにはステイタス判定に使われる プレミアムポイント(PP) という別の指標があります。

結論から言うと、ANAでは 「マイル(使うため)」「PP(ステイタスのため)」 を分けて考えるのが最も重要です。 そして、この2つを「運賃と一緒に」「効率(/¥10,000)で」比較できるのが EconoMile の強みです。


1. AMCでたまるもの:マイルとPPは別物

マイル(AMCマイル)

マイルは、主に以下に使える「通貨」です。

  • 特典航空券(国内線/国際線)
  • アップグレード(対象運賃・対象路線がある場合)
  • 提携ポイントや商品交換 など

プレミアムポイント(PP)

PPは、ANAのステイタス(ブロンズ/プラチナ/ダイヤモンド)の判定に使われる「実績指標」です。 同じフライトでも、マイルは「使うため」、PPは 「ステイタスのため」 と役割が異なります。

ステイタス達成条件(2026年)

ステイタス 必要PP うちANAグループ便
ブロンズ 30,000 15,000以上
プラチナ 50,000 25,000以上
ダイヤモンド 100,000 50,000以上

※ANAカード保有者向けの「ライフソリューション」条件による達成方法もあります。


2. PPの計算イメージ(ざっくり)

PPは概ね、次のような考え方で積算されます(詳細は運賃・予約クラス・路線等で変わります)。

PP = 区間マイル × 積算率 × 路線倍率 + 搭乗ボーナス

路線倍率

路線 倍率
国内線 ×2
日本⇔アジア・オセアニア・ウラジオストク ×1.5
その他国際線 ×1

予約クラス別の積算率(国際線)

キャビン 予約クラス 積算率
ファースト F, A 150%
ビジネス J 150%
ビジネス C, D, Z 125%
ビジネス P 70%
プレエコ G, E 100%
プレエコ N 70%
エコノミー Y, B, M 100%
エコノミー U, H, Q 70%
エコノミー V, W, S, T 50%
エコノミー L, K 30%

※予約クラス O, I, R, X は積算対象外

EconoMileでは、後述のとおり「計算の内訳」まで表示できるため、ブラックボックスになりがちな積算を確認しやすいのが特徴です。


3. SFC(スーパーフライヤーズカード)とは

SFCは、プラチナまたはダイヤモンド達成者が申し込める特別なクレジットカードです。 一度取得すれば、年会費を払い続ける限り半永久的にスターアライアンスゴールド特典を維持できます。

SFCの主な特典

  • スターアライアンスゴールド:世界中のラウンジ利用
  • 優先搭乗:ANAグループ便で優先的に案内
  • 手荷物優先:預け荷物が優先的に届く
  • 専用保安検査場:混雑を避けてスムーズに通過
  • アップグレード:国内線プレミアムクラス、国際線の座席アップグレード

SFC取得の条件

  • プラチナ(50,000 PP)またはダイヤモンド(100,000 PP)達成
  • または、ANAグループ便で100万ライフタイムマイル達成

「SFC修行」とは、このプラチナステイタス達成を目指して効率的にフライトを重ねることを指します。


4. EconoMileが便利な理由:運賃・PP・マイルを「同じ画面」で比較できる

AMCの難しさは、運賃が同じでも予約クラスで積算が大きく変わること、そして 「PP効率」と「マイル効率」が一致しないことです。

EconoMileでは、次のような比較ができます。

  • 運賃レンジ(目安)
  • 獲得PP(見込み)/獲得マイル(見込み)
  • 効率(PP / ¥10,000、マイル / ¥10,000)
  • 同一路線での 積算先プログラム比較(例:ANA / United / Turkish など、対応しているもの)
  • キャビン別(エコノミー/プレエコ/ビジネス/ファースト)比較

「このルートは安いのか」「ステイタス狙いに効率が良いのか」「マイルが貯まりやすいのか」を、数値で判断できます。


5. 目的地一覧ページの見方(東京発・往復)

目的地一覧ページでは、東京(TYO)発の往復を前提に、目的地ごとの比較表が表示されます。 URL:https://econo-mile.com/ja/ana/tyo/roundtrip

目的地一覧ページ

5.1 表で見るべき列(最重要)

  • 運賃
  • ANA:プレミアムポイント / ¥10,000
  • ANA:マイル / ¥10,000
  • (対応している場合)他プログラム:Miles / ¥10,000、Status Miles / ¥10,000 など

まずは 「PP / ¥10,000」 を見てステイタス効率の良い候補を絞り、次に 運賃レンジ所要時間 を見て現実的な路線に落とす、という使い方が実務的です。

5.2 右側パネルの操作(使い勝手の良いポイント)

  • 片道/往復 の切り替え
  • 出発地(TYO)・目的地の選択
  • 航空会社の絞り込み(例:JAL、ANA、Turkish、British 等)
  • マイル・ポイント積算先の切り替え(例:ANA / United / Turkish)

「同じ運賃帯でも、どこに積算すると得か」を比較できるのが、一覧ページの強みです。


6. 路線詳細ページの見方(東京⇄サンフランシスコの例)

路線詳細ページでは、特定の目的地に対して、キャビン別の要約と、具体的な旅程候補が表示されます。 URL:https://econo-mile.com/ja/ana/tyo/roundtrip/sfo

路線詳細ページ

6.1 ページ上部:路線の要約(例)

ある時点の表示例では、東京発サンフランシスコ往復で次のように確認できます。

  • 運賃:¥150,000〜¥3,000,000(目安)
  • 獲得プレミアムポイント(見込み):3,000〜20,000
  • 獲得マイル(見込み):3,000〜18,000

この「レンジ表示」があることで、最安付近と高額運賃(上位キャビンなど)で、効率がどう変わるかを一目で把握できます。

6.2 キャビン別カード:目的に応じて選びやすい

同ページではキャビン別に、運賃レンジと獲得見込みがまとまります。

「ステイタス狙いなら効率(/¥10,000)が高い帯を優先」「快適性重視ならキャビンを上げる」など、判断がしやすくなります。


7. フライト一覧:予約クラスごとの違いがそのまま見える

同じ"エコノミー"でも、予約クラスで運賃と積算が変わります。

フライト一覧

この表示の良い点は、「安いけどPPが伸びない」「少し高いがPP効率が良い」といった差が、感覚ではなく数値で判断できることです。


8. 計算内訳:積算の根拠を確認できる(例)

EconoMileでは、フライト行を展開すると PPとマイルの計算内訳 を確認できます。

計算内訳

例えば、東京⇄サンフランシスコ(エコノミー 予約クラスQ, L)の場合:

  • NRT→SFO(予約クラスQ):5,130マイル × 70% = 3,590 PP
  • SFO→NRT(予約クラスL):5,130マイル × 30% = 1,539 PP
  • 合計:5,129 PP

※往路と復路で予約クラスが異なる場合があり、積算率も変わります。

「この予約クラスは何%積算なのか」「路線倍率はいくつか」を確認しながら比較できるため、意思決定の納得感が上がります。


9. EconoMileのおすすめ活用法(目的別)

9.1 ステイタス(PP)重視の場合

  • 目的地一覧で PP / ¥10,000 を基準に候補を絞る
  • 路線詳細で、予約クラスごとの候補を見て「効率の良い帯」を選ぶ
  • 路線倍率×1.5のアジア・オセアニア路線は効率が良い傾向
  • 最後に所要時間・乗継回数・運賃条件で現実的な便に落とす

9.2 マイル重視の場合

  • マイル / ¥10,000 を見て効率の良い候補を絞る
  • 自分が使いたい特典(国内線/国際線/アップグレード等)を前提に、必要マイルと相性を考える
  • 必要に応じて積算先プログラム(ANA / United / Turkish 等)も比較する

9.3 SFC修行の場合

  • 50,000 PP達成を目標に、PP効率の良い路線を組み合わせる
  • うち25,000 PP以上はANAグループ便が必要な点に注意
  • クアラルンプール(KUL)やシンガポール(SIN)発着は路線倍率×1.5で効率的

注意事項

  • 本記事およびEconoMileの表示は、制度理解・比較のための参考情報です。運賃規則、予約クラス、積算率、各種条件は変更される場合があります。
  • EconoMileの運賃レンジや獲得見込みは、ページ上に記載される取得データに基づく推計値です。最終的な運賃・空席・運賃条件は、予約時に航空会社・販売元の表示をご確認ください。
  • PP積算には「ANAグループ便」の条件があるため、スターアライアンス他社便のみでは一部ステイタス条件を満たせない場合があります。

参考リンク